杓子定規じゃなにも解決しない
毎日会社に出勤し、何気ないときにふと思うことがある。
「自分は会社の(他の)人からどう思われているのだろうか」と
別に気が滅入っているわけでも自己嫌悪に陥っているわけでもない。
ではなぜ冒頭のようなことを思うのか。
それは、いわゆる“本部”の人間だからだ。
大企業ならキャリア組だのエリートだの言われる人もいるんだろうが
中小企業においてはたまたま配属がそこになったようなもので
特別自分が出来る人間でく、いたって普通の人間だ。
しかしながら、世間的には本部の人間は
エラそうとか、現場のことをわかってないだのと言われるわけで
確かにごもっともの部分はある。
だが言い訳すると、現場のことがこっちまで伝わってこないではないか。
推察するに、結局我々の後ろに控える経営層の顔がちらついて
本当のことを言えない状況になっているのだろう。
管理側は、ルールを守らせたがり
現場は、ルールだけでは対応しきれないイレギュラーな対応がある
そうした少しずつの蓄積がおのずと考え方や視点のズレにつながっていくのだと思う。
皆、平和に生きたいのは同じなのに
なぜこうも違ってくるのだろう。
会社としてはルール通りにことが運べばどれだけ楽だろうか。
しかしそうは問屋が卸さない。
日々いろんなトラブルが生じ、その対応に追われているのだ。
全く同じトラブルは2度と起きない。
そうした中で、この場合はこう!と決めつけてしまうと
それこそ現場の反感を買うだけになってしまう。
決めれば従うのだろうが、いずれ似たような問題が生じるだろう。
なぜなら納得していないからだ。
「人は頭で理解し、感情で動く」とは、実に言いえて妙だと思う。